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2011.07.07 (Thu)

欲 (前編)

 下半期の目標その2。
0_20110707020702.jpg
「遅れてきたルーキー」の異名を千葉県あたりに轟かす。

 ムラコシです。


*****


 さて。
 先週は、ハイになったり灰になったりでけっこう感情の浮き沈みが激しかった。
 灰になった方は思い出すだけで灰色の気分になるし書いても仕方がないので、ハイになった方を書こう。




 先日、例のギター欲しい病が再発してアコギが欲しいと日記で漏らしたが、
 六月下旬はそれがさらに悪化していた。



【More・・・】


 自分のルーツはクラシックギターであるものの、さんざんエレキばっかりいじっていたので、ほしいギターも聴く音楽も専らそっち方面しか興味がなく、アコースティックギターは専門外であった。


 ところが、ここでROKURO主宰那津氏の登場である。

 ROKUROのイベントをやるようになってから、時々彼のギターを借りて弾くことがあった。随分年季が入っていて、何かでかくていい音出すなあ、高いんだろうなあ、とずっと気になっていた。

 で、アコギのことはあまりよく知らないので、段取り主義の自分は去年あたりから本とかネットとかでいろいろ勉強したという次第。

 そして、去年の大晦日ROKUROのメンツと那津亭で鍋をつついたのだが、そのとき彼の所持するアコギをあらためて少しだけ弾かせてもらったら、どうもそれが決定打となってアコギ購入欲が生まれてしまったようなのだ。





 アコギの2大メーカーというのがあって、それが
 big_C20F20Martin20Co01.jpg
 マーティンギブソン

 まずマーティンは、ベンツとかBMWみたいな位置づけの、アコギ好きが「いつかは」とあこがれるギター。

csn.jpgneil-young.jpg123520525802616329944_S_and_G_live_from_new_york_city_1967.jpg
 CS&Nやニール・ヤング、初期のポール・サイモンなどをはじめ、
 まあアコギ弾いてる大物プロは大体友達状態のメーカー
 近年では
am91067.jpgimg2_117356.jpg
クラプトンがアンプラグドで使ったモデル・000-42をはじめとした000(トリプルオー)シリーズがバカ売れで品薄、なんてこともあった(と最近勉強した(笑))。


 で、那津氏の所有するのは
20091012d28me09_photo_1.jpg
 マーティンの、その中でも「王道」と呼ばれるD-28(通称ニッパチ)という、それだけで本が一冊できるほどの伝統の名器。

 これが落涙するほどいい音を出す。特に低音はエクスタティックで弾くだけでトリップするし、音量も豊かで、そら庵なんかでやるとエレキの音が負けることがある。七十年代の中古らしいのだが、クラシックなども含めたアコギのボディは、時間経過による木材の乾燥や弾きこみで共鳴を与え続けるなどの要素が重なると、鳴りがよくなり、新品よりもいい音を出すようになるのだ。(事実、家にあるクラシックギターは前より低音がよく響くようになった。) 

 まあギター弾きとしては当然まずこれが欲しくなりますわな。でも、同じモデルの近年ものの中古なら10万台であったりするのだが、生半可なブツを下手に買っても那津氏の「三十路」マーティンに音質で敵うわけがないのは容易に想像できるし、例えばイベントなんかでオレがこれを持って那津氏と並んだら、まねっこ野郎とからかわれかねない。

 うーん。



 ならばギブソンだろ、となる。

 ギブソンは、例のレスポールで有名だが、アコギでも有名なメーカーである。

 何しろクロスロードで悪魔に魂を売ってギターの技術を手に入れたという伝説すらある、
jonsohn.jpg
 ロバート・ジョンソンっていう神様みたいな戦前のブルースマンが持っていたのがギブソンのL-1っていう小さなギター。

 音に関しては、マーティンが倍音豊かなジョゥワンという音なのに対してギブソンはガシャロンという感じ(伝わるだろうか)。かなりアクの強い渋めの音なので好みが分かれるが、やはりブルースは得意分野で、ギブソンの音だとブルースが明らかに引き締まる

 そこから特にブルース系のシンガーや、フォークでも
 Bob_Dylan_213683m.jpg20100503_1139304.jpg
ボブ・ディランとかジェイムス・テイラーみたいな濃ゆーい人たちに好まれる。
 また、マーティンに比べて音は控え目だがロックバンド内でも埋もれにくい音質と言われ、ボーカリストが持つアコギとしてもしばしば使われており、
o0320043810211369463.jpg
 忌野清志郎の葬儀の祭壇にも愛器ギブソンハミングバードが飾られていた。

 マーティンがいわゆるアコギという感じのナチュラル塗装がメインなのに対し、ギブソンはやたらとギターに色をつけたがるのも特徴。ピックガードも大きく、各種装飾も派手目。
 また、エレキギターのノウハウもあるギブソンは、いわゆるエレアコの原型と言われているJ-160Eというギターを作ったことでも知られ、
j160p.jpg
 前期ビートルズでジョン・レノンがジャカジャカやっていたのはこのギター。
 結構冒険するメーカーである。

 燃費だの乗り心地だの知るか、オレはアメ車だ、キャデラックだ、ってタイプか?

 で、非常にミーハー的だが、そのギブソンの
12_20110610013833.jpg
 サザンジャンボというギターのデザインが気に入ってしまった。
 ギブソンの主力ギターJ-45の上位モデルで、
c0fd2b38.jpg200811140100000view.jpg
 伝説のフォークシンガー、ウディ・ガスリーや山崎まさよしの愛器としてつとに有名である。これも欲しい。


 しかし、那津氏の情報や、youtubeなんかのギター比較動画を見てみると、本当に好みの分かれる音で、しかもどうも自分の好みと違う。だいたい、こいつももちろん高い。
 レスポールのときもそうだったが、20万は超えてほしくない、という根拠がよくわからない予算設定がいつのまにか出来上がっていた。

 うーん。


 好みの音をとるか、好みのデザインをとるかでぐるぐるしているうちに、何ヶ月も経ってしまった。


*****


 そんなとき、ギター検索サイトで、
khjfds2.jpg
 18万円台ピックアップつきのサザンジャンボを見かけてしまった。

 こ、これはオレにどうぞ買ってください、って言ってるってことか!?

 やっぱりカッコええなあ、いやでもしかし音はガシャロンだからなぁ、しかも2009年のやつだからまだ大した音は出ないんだろうし、別に多少ボロでもいい音が出てるほうがいいよなあ、うーん……。

 などと躊躇逡巡困惑悶絶しながら2日後、

 あ!
khjfds.jpg
 世のギター好きはやはりお買い得と判断したのだろう、
 あっという間にかっさらわれた(笑)

 ほらみたことか優柔不断野郎! 
 決断力ねえグズだからそんなことになるんだ


 凹む。


*****


 そんなことがあって、まあこれであせって大金を使わないで済んだじゃないか、もうちょっと冷静になろうぜ、お前エレキ何本か持ってるんだから贅沢言うな、と自分に言い聞かせるようにして、


 ある朝、ミクシを開いたわけです。


 マキルさんが今朝も「時々聴きたくなる洋楽シリーズ」をつぶやいている。

 サイモンとガーファンクルの『四月になれば彼女は』

 クラシックギターをやっていた中学生時代、この人たちの曲でアルペジオの修業をしたので非常に懐かしい。

 リンク先の関連動画をいくつかクリックして、
 サイモンの名演『anji』を見ていたときにふと気づく。


 そうか、その手もあったか!

 Simon++Garfunkel+sg1.jpg
 画面に映っていたのはポール・サイモンの愛器、GUILD F-30

 ギルドだ。
GuildLogo-300-1106.jpg
 ギルドもあるじゃん。


 ギルドは、その昔エピフォンという名ギターメーカーがギブソンに吸収合併されたときに、そこの職人達がそれを嫌って新たに立ち上げたギターメーカー。ピックガードの形が独特で遠目にもすぐわかる。

 60~70年代にマーティン・ギブソンに次ぐ第三勢力として黄金期を迎える。
 先述の通りポール・サイモンの愛器として名高いが、他にも、
20070701164543.jpg15f357e46747afcc2d962cbd850165f1.jpgかぐや~1
 ウッドストックのオープニングアクトでフリーダムフリーダムと叫んでいたリッチー・ヘブンスが抱えていたのもギルドだし、ジョン・デンバーも名器と定評のあるギルドの12弦を使っていた。
 日本では南こうせつや井上陽水も使用。
 ちなみに、GN'Rのスラッシュの注文で
Image216.jpg
 こんな変態ギターまで作ってしまうメーカーでもある(笑)

 ギブソンに入らず大成功したギルドだったが、皮肉なことに現在ではフェンダーに吸収合併され細々とブランドを維持している状態。半分過去のメーカーみたいな扱いになっているが、70年代までは3強の一角を占めるにふさわしい良品を作っていたと聞く。ようつべの演奏比較動画をチェックすると、確かにマーティンに匹敵するいい音を出していた。

 ただし懸念は、買うならフェンダーに吸収合併される前の、しかも元エピフォンの腕利き職人が作っていた70年代以前のものに限るということ。近年の製品は全盛期のブツとは全くの別物と考えた方がいいという話だ。
 となるとやっぱり高いのではないだろうか。同時期のマーティンD-28だと30万以上は当たり前である。

 一応、と思って調べてみた。

yughk.jpg
 17万円台!

 なつんのニッパチとほぼ同スペックにあたる70年代のD-50というモデルが、である。

 ネットで拾い読んだ情報だと、どうも当時のギルドのギターはマーティンやギブソンに比べ仕上げ塗装の質が少し悪いらしく、色褪せやウェザークラック(表面塗装のひび割れ)などの傷みが激しいものが多いとのこと。また、やはり二強のブランド力に比べると多少知名度で劣ることもあり、思いのほか安値で売られていることが多いようだ。

kjafsd.jpg110127001_2.jpg110127001_5.jpg
 件のギターも写真でわかるくらいの傷も見えるし、ピックアップ後付けの改造もほどこされているので、この値段なのだろう。



 さて、どうしよう。


 ……。


 どうしよう、じゃねえ。
 飯食ってる場合じゃねえ。




 先日のサザンジャンボと同じ轍を踏むわけにはいかない。
 音を確かめず軽はずみに通販で入手するのはためらわれる値段だ。しかし関東近県のギター好きにはあれがお買い得の可能性のあるブツだとすぐバレる。ぐずぐずしてるとまたかっさらわれるのは必至。

 ならば行くしかあるまい。

 急遽CDで金引き出して、電車に飛び乗り、件のブツを出している御茶ノ水のアコギ専門店『Wマン』へ急行するハイな男一人。(この途中で前回の日記のばあちゃんと孫に会う)

 お願い、行くまで残っててください。



*****


 で、その『Wマン』の該当ページ。

gdrkj

 SOLD OUT……。

 あー、どうしよう。

 SOLD OUTだってよ。
 そりゃそうだろうよ。




















 今、そのギター
CIMG5696.jpg
 オレん家にあるから(笑)


 あーまた買っちゃったよ、

 どうしよう。
 

 つづく


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