2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2008.03.19 (Wed)

永久に満たされぬ器の内側に


 を削る日々が続く。
 そんな今夜。
 再びずるずると音を立て始めたラバーソウルの溝から、語りかけてくる。



「お前が最後に器を満たされたのは、いつだ?」
と。




【More・・・】



 きっとあのときからずっと、満たされずにここまできている。
 雲の切れ間からヤコブの梯子が降りてきた。
 ように見えた雪の夜の翌朝。
 シュトルム・ウント・ドランクの日々。


 しかし今思えばそれすらも、
 柩の中から歌の下手なカナリヤたちが一方的に語りかけ、
 作られた笑顔で彩りを擲っていっただけだったに過ぎない。


 でもあの時自分は確かに満たされていたとカンチガイしていたよ。






 雪は融けるものだ。 
 たった一晩だけ、ワックスでペカペカの「白い」車を、純粋でフラクタルな六角形で覆いつくし、落ちぶれさせては、街の本質を暴露し、しかしカモフラージュする。
 やがてその夜が明け、残されたそれは、すっかり泥水を吸い込んで凝固した日常の破片の一つ、戒厳令の死骸。
 しかる後。
 雪は融けるものだ。


 雪は幻影だ。
 僕があの日ずっと眺めていたもの。
 そしてあの日からずっと捜していたもの。
 そしてついこの間まで見つけたと思い込んでいたものすら。
 まさに雪は幻影だった。


 幻影だ。
 僕が見つけた君もまさに幻影だった。




 結局、僕はいつまでも満たされない。
 あの時と同じ、一刹那の作られた彩りに惑わされて、屈折する光を見ていただけだった。



 公園のハトは人に近づき、しかし決して人の手には触れることが出来ない。
 空の上。
 上空に舞い戻ってゆく。
 所詮自分の世界の実体とはなりえなかった。



 今までの自分を必死に捨てようとしたところで。
 身体を削り、うわべを飾ったところで、
 結局、自分の立っている世界は変わらない。



 やっぱり変わらないよ。
 変わるのは便宜上の暦の数字だけだ。


 メタ構造の中で、自らを纏う磁場を消すことも出来ず、そして人々はハトの距離を保ち続け、まわりこむように僕を遠巻きに見ている。
 手を伸ばすけれども、
 空の上。
 上空に夢が逃げてゆく。






 自分はまだ、愛されたことがない。
 永久に、愛されることもないのだろう。







「お前が最初に満たされるのは、いつだ?」


 その問いになら、答えられる。



 今、自分が理解していることが真実であると仮定するならば、
 それは永久に訪れはしない




 これは緩やかな死だ

 僕は今、非常に緩やかな死を一人で生きている。


スポンサーサイト
EDIT  |  02:43  |  ひとりごと  |  CM(0)  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。